IT化が進むにつれ、セキュリティの重要性が徐々に世間に知られるようになってきている。そのため、セキュリティを守るセキュリティエンジニアを目指す人も増えてきている。その中には、セキュリティエンジニアとして活躍するために資格を取得する人も多い。
セキュリティエンジニア関連の資格には国家資格と民間企業が運営するベンダー資格があるが、国家資格の方が圧倒的に難易度が高い傾向がある。国家資格の合格率は毎回15~20%程度なのに対し、ベンダー資格は70%程度であることから、合格するか不安な場合はベンダー資格の取得から始めると良いだろう。
セキュリティエンジニアに関する資格を取得する際は、どういったルートで情報が漏洩するのかを理解しておくことが大事だ。
情報漏洩の原因の約85%は人為的なものであると言われており、この原因を把握する必要がある。残りの15%はハッキングなどによるものであることから、ハッキング対策に関する知識も必要だろう。
ただ、セキュリティエンジニアの資格を独学で取得したとしても、実際にセキュリティエンジニアとして働くには実務経験が必須になる。そのため、セキュリティエンジニアの合格を目指すならセキュリティ関連の仕事を通して学び、教科書で補足する程度がベストだろう。
IT業界は資格よりも経験を重視する傾向があることから、セキュリティエンジニアの資格は自分の実力をある程度証明するための武器という意味合いが強い。この資格を持っているからセキュリティエンジニアになれたり、キャリアアップできたりするというわけではないことを理解しておくべきだろう。